週刊ダイヤモンド
2008/11/8発行
特大号
690円
の特集
「使える心理学
人間関係・ビジネス・資産防衛に
『経済+心理学』が効果てきめん」
がすごい充実した内容でした!!
|
社会で使える心理学を駆使した内容でオススメです。
この値段なら買っても損はないかも。
ブックサマリー、大まかな各章の要約から入ると、
ビジネスブレイクスルー大学院大学学長、大前研一のコメントは心理学というより経験知であるが、「ポジティブ思考が大事」ということ。
第一章、人間関係編
については、心理学の当たり障りのない基礎中の基礎からの引用としとしか思えない内容が散見され、一部学説に関して、「本当にこれでいいのかなぁ」と思わされるような記述(いろいろな見方があり、見解が一致してない)があって、本当に当たり障りのない内容。
第二章、性格診断編
ビッグファイブ理論といい、性格の基本は五次元で決まるという内容を、有名な
「心理テストはウソでした」(この本は心理学の専門書なみの難解な本なので、統計学が得意でない人にはおすすめできません、参考までにリンク貼ってみました。)
の著者で、性格心理学の分野では新進気鋭な教授が作成した性格診断テストが記載のうえ、自分で自分の性格を診断できるようになっています。
これは使える!
ちなみにビッグファイブという、性格の五次元とは、
「外向性」
「協調性」
「良識性」
「情緒安定性」
「知的好奇心」の五つ。
やってみることにより、自分の性格の改善点を発見できます。
つづいて、血液型本が大ブームになったけど、
「血液型診断は大ウソ、当たることはない」
という、一般的に心理学をかじった人ならみんな知ってる周知の事実に対して、心理統計学的に誤りの根拠が述べられ、
「B型自分の説明書」シリーズ(←この本はあまりオススメできないので、誤って購入しないように、リンクを貼っていません)
などの血液型本に、警鐘を鳴らしてます。
第三章、ビジネス・営業編
「ビジネス系の小説を書かせたら日本一うまいんじゃないか?」
とオレ的に絶賛の、神田昌典氏が、オススメの最低限押さえるべき心理学、心理操作の使い方について語ってて、彼の小説
「成功者の告白」
にもあるような、ビジネスにおける将来の展開を予期、というか完全に想定してる内容の小説独自の説得性のある語り口調は絶賛。
特にP61にある、桃太郎を例えとした、起業や新たなプロジェクトを立ち上げるときのメンバーの性格・役割の見極め方は、もう絶賛の
一言(ちなみに、この桃太郎を例にした、ビジネスを成功させるための性格・役割のたとえは、上記の「成功者の告白」313ページにも出てくる)。神田昌典氏らしい、ビジネスにおける将来の展開を知り尽くしてる人しか書けない内容でした。
ちなみに神田昌典氏は、世間にインパクトを与える本を出しまくってる、あの勝間和代氏とともに、
「10年後
あなたの本棚残る
ビジネス書100」
ダイヤモンド社
というタイトルで、本を先日出しました。
これはタイトルどおり、必読な本でしょう!
アマゾンでも、一時期トップ圏内にランクしていました。
勝間和代さんの本は、革新的な、今まで誰も書かなかったような本であり、とても活発に意見を発しているのですが、(特に実践系の本は)内容的に
「現実的には、ちょっと実行は難しいんじゃないかなぁ」
というものが多いような気がします。
「効率が10倍アップする新・知的生産術ー自分をグーグル化する方法」
などは、実践するには、ちょっと一般の人には難しい内容ですが、新しい勉強法(要は知的生産術)に関して、新鮮な示唆を与えてくれると思います。
また、「こんな方法があったんだ!」と新しい発見があると思います。
神田昌典氏の本は、勝間和代氏ほど革命的な本はないですが、的を得た内容で、数いる経営コンサルタントの中でも、
「彼はビジネス系の小説書かせたら随一じゃないか」と思わされます。
是非ともオススメしたいです。
脱線しましたが、第三章はあとは百貨店など販売店における商品の配列のコツなど、販売してる方はご存知のテクニックが記載されているくらい。
続いて、アメリカ大統領選におけるオバマ氏の色彩戦略など。
色彩のパワーはブッシュ氏がネクタイやカーテンの色(赤と青の使い分け)で演出したように、こんなところでも使われてるよ、という内容。まぁ参考まで。
続いて、
「ビジネスで使える心理法則」
これはビジネスマンには使える!
といっても、社会心理学における、「説得」の基礎中の基礎の内容。知ってる人も多いと思われるが、知っていると知らないとでは全然違うでしょう。
第四章
投資・行動選択編
これが今回の本誌で一番アツかった内容!
「行動経済学」は、経済学に心理学の知見と手法を導入し、経済活動において、人間がなぜ、どのように行動するかを研究する学問。
その中でも、株式市場など金融の領域を対象にしたものを、特に「行動ファイナンス」といって今最も注目を浴びている学問分野の一
つらしい。
心理学が経済が応用できるなんてビックリですよね。
この本で私も初めて、「このような学問があったんだ」と知って、新鮮で面白すぎて感激しましたが、
このコーナーの経済学の理論を駆使した解説には、思わずなるほどと、深く納得させられるものがありましたよ。
P88上のグラフ、たったひとつが如実に人間の行動傾向を語ってるんだよね。
・人は同じ額でも利益よりも損失に敏感
つまり、
・人間には、利益はなるべく早く確実なものとしたがる一方で、損失は先送りにしたがる傾向がある
・利益が出ている場面ではリスクを回避して現時点での利益を維持しようという心理が働くのに対し、損失が出ている場面では逆に、
株価がさらに下がるリスクを冒して、損失を取り返そうという心理になる。
こういうグラフに表された結果が、人間の行動傾向を表していて、その概念が基本になって、P89からの問題編をこなすと、ガリレオ
風には
「実におもしろい(福山雅治)」て感じでした!
ちょっとオレは新しい発見に、新鮮さ、かつ学問の奥深さを感じました。
問題編について、詳しくは、
角田康夫著
「行動ファイナンスⅡー例題と用語集で読み解く非合理の謎」(金融財政事情研究会)
を参考にしたらいいみたいです(これは私は読んでないのでオススメしてません、参考まで)。
以上、長々と、オレの独断と偏見でブログを書き込んできましたが、
心理学をかじった私としては、この本は690円なら、買いじゃないかなと思い、ブックサマリー作りました。
良かったら読んでみてください。
最近のコメント